土の器

宮本牧師のブログ

ダビデの墓

今年、ペンテコステに備えながら教えられたことを、今週はもう少し書いておきたいと思います。 ペンテコステとはギリシャ語で50番目という意味ですが、ユダヤ教では過越祭から50日目に七週の祭りとして祝われていた小麦の初穂を神にささげる農業祭でした。過越の時は種なしパンを用意しましたが、この祭りでは種の入った小麦のパンを2つ用意し神にささげます。歴史的には、シナイ山においてモーセ十戒が授けられた日とされ、宗教的な意味も与えられました。 ユダヤ人は七週の祭りの日にルツ記を読みます。 ルツ記がちょうどこの季節の物語であるからですが、今年の発見は、ルツの曾孫となるダビデのことです。ユダヤ人の伝説によれば、ダビデは七週の祭りの日に生まれ、また七週の祭りの日に死んだと言われているのです。ここにも七週の祭りの日にルツ記が読まれる理由があるのかもしれません。七週の祭りの日には、今もシオンの丘にあるダビデの墓に多くの巡礼者が訪れるそうです。 ペンテコステの説教で、「兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわたしたちのところにあると、はっきり言えます」とペトロが語った意味がわかると、彼の説教全体がさらに力強く感じられます。「彼自身こう言っています。『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着け。わたしがあなたの敵をあなたの足台とするときまで。」』」ダビデがメシアを主と呼んでいる。