土の器

宮本牧師のブログ

エフラタのベツレヘム

預言者ミカは、イザヤと同時代の預言者で、そのメッセージもよく似ています。イザヤは、ひとりのみどりごとして、私たちに与えられる救い主の生涯を詳細に預言しましたが、ミカはその生まれる場所について正確に語りました。「エフラタのベツレヘムよ・・・お前の中から、わたしのために、(愛と平和を持って)イスラエルを治める者(メシア)が出る」と。有名な東方の賢者の礼拝の箇所で引用されるこのミカの預言も、クリスマスには欠かせない預言の一つです。 ベツレヘムの名は、昨今一般の方にも、パレスチナ自治区という名で知られるようになりましたが、聖書の中ではダビデの町という名で知られています。その歴史は古く、創世記でヤコブが妻ラケルを葬ったのがベツレヘムでした。また、ベツレヘムはルツ記の舞台にもなります。ルツは異邦人でしたが、ボアズと結ばれることによって、キリストの系図に名を連ねます。そして、ダビデがこのベツレヘムで誕生するのです。以来、ベツレヘムダビデの町と呼ばれることになりましたが、ミカの時代も、イエスの時代も、ベツレヘムはあまり知られていなかったようです。「エフラタのベツレヘムよ」という言い方は、イスラエルのエフラタ族という少数氏族に与えられたあのベツレヘムという意味で、そう言わなければ、その町がどこにあるのかがよくわからなかったということなのでしょう。しかし、クリスマスの奇跡はそんな場所で起こったのです。 今日も市内名東区での家庭集会(クリスマス会)がもたれます。「クリスマスの奇跡は、神の御心からはじまり、あなたの心に届いたときに完成する。」今日もクリスマスの奇跡が起こりますように。