土の器

宮本牧師のブログ

ルツ記

名古屋に来てから、毎年この季節には豊田や岐阜の教会に出かけて行き、聖餐式を行っていましたが、今年はどちらの教会も牧師が就任されたので、今年の待降節は名古屋の礼拝でじっくり御言葉に取り組むことができます。ということで、今年の待降節はルツ記を学びます。彼女も信仰の英雄です。「信仰の英雄(HEROES)」のシリーズは、4月まで、3年ほどかけて学んできたマタイによる福音書をより深めるという意味もあって、マタイとの関連を持って聖書のキーマンとなる人々を紹介してきました。モーセは変貌山に現れたところから取り上げましたが、アブラハムダビデは、第1章の系図に登場するところから取り上げました。ルツ記の主役となるルツの名も、イエス・キリスト系図の中に登場してきます。 1:1 アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリスト系図。:2 アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟たちを、:3 ユダはタマルによってペレツとゼラを、ペレツはヘツロンを、ヘツロンはアラムを、:4 アラムはアミナダブを、アミナダブはナフションを、ナフションはサルモンを、:5 サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、:6 エッサイはダビデ王をもうけた。 旧新約聖書66巻中、女性の名が書名となっているのは、今回学ぶルツ記ともう一つエステル記の2巻だけです。どちらも短編ですが、一人はイスラエルに移住してきた貧しい異邦人のやもめ、一人は異国の地で暮らしついに女王となったユダヤ人、全く異なった立場の女性が、それぞれイスラエルと異邦人が一つに結ばれることによって、神のご計画が進められていくという意味で大切な書になっています。