土の器

宮本牧師のブログ

神が人となられた理由

少し前のことですが、「日本人なのに”ありがとう”の反対語を知らなかった」という文章がネットで広まりました。
ありがとうの反対語など今まで考えたこともなかった。 教えてもらった答えは……「あたりまえ」。 「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」。 「有難(ありがた)し」という意味だ。 あることがむずかしい、まれである。 すなわち、奇跡ということだ。 奇跡の反対は「当然」とか「当たり前」我々は、毎日起こる出来事を、当たり前だと思って過ごしている。 歩けるのが、あたりまえ。目が見え、耳が聞こえるのが、あたりまえ。 手足が動くのが、あたりまえ。毎朝目覚めるのが、あたりまえ。 食事ができるのが、あたりまえ。息ができるのが、あたりまえ。 友達といつも会えるのが、あたりまえ。太陽が毎朝昇るのが、あたりまえ。 うまれてきたのが、あたりまえ。夫が毎日帰ってくるのが、あたりまえ。 生きているのが、あたりまえ。 今日、誰かと出逢い、話し、笑い、食事をして、仕事ができる。 こんな当たり前だと思うことが、本当は奇跡の連続なのだ。 ……奇跡の連続に、「ありがとう」を言わずにいられない。 
今年もクリスマスが巡ってきました。 クリスマスをあたりまえにしないで、感動と驚きを新たにし、 クリスマスの奇跡に感謝しましょう。 
クリスマスの奇跡、神が人となられた理由、その第1は、父なる神を現すためです。愛の「見える化」と言うことです。結局のところ、神が愛であることを現すためには、神が人となる以外に方法はなかったのです。神は、神の愛を示すために、愛を「見える化」する必要がありました。第2に、神に従って生きる人の模範になるためです。33年の生涯を通して、愛すること、与えること、仕えること、祈ることを教えてくださいました。第3に、神が人となられたのは、私たちの弱さを知るためです。「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれたのです。」イエスは、マリアの子として生まれ、その生涯を通じて、貧しさも、苦しみも、悲しみも、孤独も、別離も、私たちと同じように経験してくださったので、ご自分を通して神に近づく者を、いつも救うことがおできになるのです。
クリスマス、ありがとう。