土の器

宮本牧師のブログ

わたしの愛にとどまりなさい

「父がわたしを愛されたのと〔ちょうど〕同じようにわたしはあなたたちを愛した。……<わたしとともに父の愛のうちにとどまりなさい>。」ここでとどまるように言われている愛とは、「父がわたしを愛されたように」という愛です。それは「わたしが父の戒めを守って、父の愛にとどまっているのと同じように」と言われているイエスが守った父なる神の戒め(言葉)です。

では、実際にイエスは父なる神のどのような言葉にとどまっていたのでしょうか。公生涯の初め、ヨルダン川において洗礼者ヨハネからバプテスマを受けた時のことを思い出してみましょう。「イエスバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると見よ、天が開け、神の御霊が鳩のようにご自分の上に降って来られるのをご覧になった。そして、見よ、天から声があり、こう告げた。『これはわたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。』」
この出来事の直後、イエスは荒野に導かれ、サタンの誘惑に遭いますが、その場面に、聖書の中でイエスが発した最初の言葉が出てきます。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる。」イエスは父なる神の口から出た戒め、その言葉にとどまり、生き続けたのです。イエスバプテスマを受けた時に聞いた天からの声はこうです。「これはわたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」
エスは、その神の口から出た言葉によって生きていたのです。ただこの言葉を信じ、この言葉にとどまり続けたのです。
そして、私たちもその愛の交わりに招かれているのです。この信じられないような神の大きな愛を知った時、ヨハネは叫びました。「わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜ったことかよく考えてみなさい。わたしたちはすでに神の子なのである」と。
今日、あなたにも神の声が聞こえますように。その言葉にとどまり、生き続けることができますように。「わたしの目に あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。あなたはわたしの愛する子。わたしの愛にとどまりなさい。」