土の器

宮本牧師のブログ

聖霊のバプテスマ

バプテスマとはどういう意味でしょう。そもそも洗礼とは、「一体化する」「その色に染まる」という意味で、布地を染料で染めるとか、船が沈没して沈むとか、大酒をあびて酒に溺れるとか言った状態を表すのに使われた言葉です。 ある先生が、奈良漬けを例にして、バプテスマについて解説してくださったことを思い出します。瓜を切って干し、それを酒粕の中に漬け込んでいくと、その成分が瓜の中に浸透して、その色も香りもすっかり酒粕に染まって、あのべっ甲色の香り高い奈良漬けに変えられていくように、私たちが聖霊を受けたことがあるというのではなく、絶え間なく聖霊の中にバプテスマされる、神の愛と命に埋没し、浸透されていくなら、ついに私たちもキリストの色に染められ、キリストとひとつになり、キリストの美を輝かせ、その香りを放つ存在と変えられていくのです。 洗礼者ヨハネは言いました。「水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『霊が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』と私に言われた。わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」 「神は、わたしたちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみによって、聖霊による再生と刷新の洗いをもって、わたしたちを救ってくださいました。神はこの聖霊を、わたしたちの救い主イエス・キリストによって、わたしたちに豊に注いでくださったのです。」アーメン。