土の器

宮本牧師のブログ

望むらくは

エスは祈られました。「父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいる所に、共におらせてください。」新共同訳聖書では訳されていないのですが、原文には「お願いします」という言葉があって、それがイエスのたっての願いであったことがわかります。文語訳聖書の「望むらくは」という訳は印象的です。イエスは強く望まれたのです。「(わたしを信じるすべての人たちを)わたしのいる所に、共におらせてください」と。 ヨハネの黙示録にはこう書かれています。3章21節、「勝利を得る者を、わたしは自分の座に共に座らせよう。わたしが勝利を得て、わたしの父と共にその玉座に着いたのと同じように。「勝利を得る者」については、ヨハネの手紙にはこう書かれています。「だれが世に打ち勝つのか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか」と。その人を私は自分の座に共に座らせようと言われるのです。それは信じられないような、嘘のような話しです。でも嘘ではありません。覚えていますか。十字架の上で、「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と願った一人の犯罪人に向かって、イエスは言われました。「はっきり言っておく。あなたは今日わたしと一緒にパラダイスにいる」と。 イエスの祈りは続きます。「それは、天地創造の前からわたしを愛して、与えてくださったわたしの栄光を、彼らに見せるためです。」ここにおいて、イエスの祈りは頂点に達します。ロゴス(キリスト)が受肉する前の、永遠の神としてのあるがままの栄光を、至福直観において彼らに見せてください、それがイエスの望みであったのです。 今週も大切なことを大切に。