土の器

宮本牧師のブログ

もうすぐ夜が明けそう

ヨハネ福音書を書いたヨハネとニコデモは親しい特別な関係だったのでしょうか。福音書の最初と真ん中と最後、大切な場面にニコデモが登場して来ます。

3章では夜ひそかに、イエスを訪問しました。夜とは、時間のことではなく、彼の心の中に闇があったことを象徴的に言っています。彼の心の中には、そのことを考え出すと眠れなくなる夜があったのです。イエスはその問題に対して、こう言われました。「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」、さらにそれを言い直して、「人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。」つなり、生ける水なる聖霊によって新しく生まれ変わることが、ニコデモには必要だったのです。

そして7章、「生ける水の川が流れ出る」と語られた後にニコデモが出て来ますが、彼はイエスが仮庵の祭りの最後の日に大声で招かれることばを聞いて、あの夜のことを思い出したでしょう。生ける水なる聖霊によって新しく生まれ変わる日が近づいている。私も生まれ変わりたいという激しい渇きが彼のうちに起こりました。真っ暗闇の中にいたニコデモに、ほのかな光が射してきたのです。もうすぐ夜が明けそうなニコデモの姿がここにあるのです。あなたのうちにはこの渇きがないでしょうか。

イエスは今日もあなたを招いておられるのです。「人は、生ける水なる聖霊によって、新しく生まれなければ、神の国に入ることはできません。」「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書が言っているとおり、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります。」