土の器

宮本牧師のブログ

光のみを見る

ニコデモのことを考えていると思い出す話があります。三浦綾子さんの『小さな郵便車』という本に出てくる話です。 本は、三浦さんが14人の読者からの人生相談に答えるという内容ですが、最後の質問者は30歳でご主人に急逝されて以来、飲食店を営まれ、成功し、三人の娘さんも幸せな結婚をなさったという方からの相談です。彼女は、今立ち止まってみると、自分の人生に何の意味もないという虚しさ、不安感を持ち、信仰を持たぬ限りこの不安は消えぬように思うと、三浦さんに投げかけます。そんな彼女に、三浦さんは、聖書を読み、神を求めて祈るようにこう勧めます。「神を求めるには、第一に決意しなければならないことがあります。自分自身の好みとか、考えとか、世間体とか、そうしたものに固執しないことです。つまり、私を捨てるということです」と。また、こんなことも書いています。「光に背を向けている人には自分の影しか見えません。」「光に背を向けて歩む時、私たちは私たち自身の暗い影しか見ることはできません。しかし、百八十度の回転をして、くるりと方向を変え、光に向かって歩き出す時、もはや私たちは自分の暗い影におびえることなく、光のみを見る」のです。 イエスは言われます。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」 京都も緊急事態宣言が解除されますが、引き続きまん延防止等重点措置が適用されることになりました。 教会では3密を避け、感染症対策を行いながら礼拝を続けます。 教会に来られる際は、うつさない、うつらない行動をお願いいたします。