土の器

宮本牧師のブログ

本という漢字を逆さにすると

国立国会図書館の受付には、「真理がわれらを自由にする」と日本語とギリシア語で記されています。4000万冊を超える蔵書を有する国内最大の図書館、その数はこれからも増え続けるでしょうが、私たちがそこでどれだけの知識や情報を得ることができたとしても、知識や情報ではなく、真理が私たちを自由にすると掲げられていることに意味があります。 真理が私たちを自由にすると言うことですが、キリストはその前に「わたしの言葉にとどまるならば」と条件を付けておられます。「とどまる」とは、この福音書を書いているヨハネが好んで用いる言葉のひとつで、ギリシア語では「メノー」と言います。ヨハネ福音書だけで38回、ヨハネの手紙にも23回使われている言葉です。ある時は「泊まる」と訳され、ある時は「つながる」と訳され、ある時は「とどまる」と訳され、父なる神と御子キリストとの密接な関係を表し、さらに、私たちとキリストとの親しい関係を表すのが「メノー」という言葉です。 ここでは、「わたしの言葉にとどまる」と語られていますが、そうすれば、わたしの弟子となり、真理を知り、真理はあなたたちを自由にするというのですから、みことばにとどまるなら、その人の立場が、人生が変わるということです。三浦綾子さんも「聖書に出会ったことで、私の人生は変わった」と言っていますが、それほどまでに影響力のある聖書の中には何が書かれているのでしょうか。英語でThe Book(この本)と言えば、それは聖書のことです。本の中の本である聖書について、こんな話しを聞きました。「本」という漢字を逆さにすると何に見えるかというのです。創造できますか。まるで開いた本の真ん中に十字架が立っているように見えないでしょうか。聖書を開くと、そこに十字架が見えてくる、それは真理です。この真理が私たちを自由にするのです。 今日は半田市西尾市の家庭集会です。祝福がありますように。