土の器

宮本牧師のブログ

メンテナンス

安息とは、安らかな息と書きます。安心して息をすることです。そもそも、安息日は、創世記の始めに神が6日間で天地を創造し、7日目に休まれたことに由来し、モーセ十戒の第4戒でも安息日の意味が確認されています。ヘブライ語では、「シャバット」と言いますが、「止める」とか「静まる」という意味を持ちます。しかし、これは単なる休暇ではなく、メンテナンスやリフレッシュの日と考えるべきです。どんな立派な楽器も、こまめに点検しなければ調子が悪くなるものです。神は私たちに休息を与え、自らを点検し、生きる力を取り戻させるために安息日を定められたのです。言葉を換えるなら、私たちが神に帰る日です。 ユダヤ人の母たちが、自分の子供に最初に教える祈りは、「私の霊を神にゆだねます」という言葉だそうです。それは「おやすみなさい」というあいさつに代わるものでした。当然、イエスも母マリアから教えられたとおり、33年の生涯、毎晩お休みになる前に「私の霊を御手にゆだねます」と祈り、安心して眠っていたにちがいありません。そして、この地上を歩まれた安息日の主は、十字架の上で最後の最後にその言葉を告白しながら、復活の朝まで深い眠りに入られたのです。 みなさんは最近、安らかに息をしておられますか? もし息が上がり、呼吸が乱れ、息遣いが荒くなっている人があるなら、息苦しい思いをし、もう息が絶え絶えになっている人があるなら、安息日の主のもとに来て、安らかな息を取り戻してください。 今日はこれから長久手市での家庭集会です。集まってくださるみなさまにとって、ホッとひと息つける時間でありますように。