土の器

宮本牧師のブログ

最上ものはこれから来る!

エスが召し使いたちに「水がめに水をいっぱい入れなさい」と命じると、召し使いたちは、「かめの縁まで水を満たした」と書かれています。そこにはユダヤ人が清めに用いる石の水がめが6つ置いてありました。水がめは、1個が2ないし3メトレテス入りのものでした。80から120リットルほどの大きさということになります。灯油を入れるポリタンクが普通18リットルですから、6個から7個で1つの水がめを満たすことができる量です。実際にポリタンクのような便利な道具があったわけでありません。多分、自分の家に井戸があったわけでもないでしょう。結婚式は通常、夜行われるものだったと考えると、水汲みの仕事のたいへんさが想像できます。きっと他にもすることは山ほどあったでしょうし・・・。でも彼らは、イエスに「はい」と答えたのです。彼らの仕事はとてもていねいでした。「召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした」と書かれているからです。普通、8割とか9割とか入っていれば「いっぱい」ということになるかもしれませんが、かめの縁まで水を満たすていねいさです。イザヤ書12章に、救いの井戸から水を汲む歌があります。「あなたがたは喜びをもって、救いの井戸から水をくむ。その日、あなたがたは言う、『主に感謝せよ。そのみ名を呼べ。』」召し使いたちもこんな歌を歌いながら水を汲んだのかもしれません。 イエスは「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われました。召し使いは、イエスの言われたとおり、水がめの水を運んで行きます。聖書は、水がぶどう酒になった瞬間については何も述べていませんが、召し使いが水を運んで行くと、世話役は「ぶどう酒に変わった水の味見をした」と書かれているのです。水はぶどう酒に変えられていたのです。イエスは、この最初のしるし(中国語訳の聖書では「神跡」)をガリラヤのカナで行って、その栄光を現されました。 世話役は花婿を呼んで言いました。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました」と。これまでもイエスの恵みは私たちを酔わせましたが、これからも、これまで以上に良いものが準備されているとは、何という驚きでしょうか。The best is yet to come!(最上ものはこれから来る!)Amen!