土の器

宮本牧師のブログ

エール

NHK連続テレビ小説「エール」は、「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」など、長く歌い継がれている応援歌を作曲した古関裕而さんをモデルにしたストーリーです。 こんな文章を読みました。「NHK連続テレビ小説『エール』で、薬師丸ひろ子さんが絶唱された賛美歌『うるわしの白百合』は、心が震えるくらいに素晴らしかった。当初の台本では、薬師丸さん演じる光子が『戦争の、こんちくしょう!こんちくしょう!』とうなりながら地面を叩くシーンだったが、薬師丸さんから、この場面はむしろ賛美歌の『うるわしの白百合』が適当ではないかという提案があり、キリスト教考証者として私が検証することになった。 このプロセスと、スタジオ収録での出来事、薬師丸さんが歌った『うるわしの白百合』の神学的意味などについてフェイスブックで記事を書いたところ、『シェア』が約3千件となった。さらには、このエッセイを読んだビジネス誌『プレジデントオンライン』から転載依頼があり、掲載されると、アクセスランキングで1位となり、同誌編集長から閲覧数100万超えは確実との連絡があった。教会とは無縁でも、かつてミッションスクールに通っていた方々の中には、『うるわしの白百合』に親しまれていた方も多い。薬師丸さんが『うるわしの白百合』を提案されたのも、玉川大学の礼拝での愛唱賛美歌であったからである。キリスト教系学校で触れた聖書や賛美歌は、いわば『蒔かれた種』であり、それがさまざまな形で『芽吹く』ことがある。薬師丸さんと一緒に、思いがけず『うるわしの白百合』を全部歌えたという声が多く届いている。賛美歌と共にかつての大切な記憶や物語がよみがえる。そうした物語の一つひとつが実に感動的である。キリスト教との接点がなかった百万人以上の人々に、未来の平和・生・人間の尊厳という<いのちと希望><死から復活>へという福音が届いた事実は大きい。」 薬師丸ひろ子さんが歌う「うるわしの白ゆり」が3分間ノーカットで放送されたというのも話題になっているようですが、歴史的な名場面となりました。終戦後、焼け跡で歌われた復活の賛美は、まさに今を生きる私たちへのエールのようにも思え感動しました。 今週も大切なことを大切に。