土の器

宮本牧師のブログ

天幕と祭壇

アブラムは、彼に現れた主のために、祭壇を築き、主が与えると約束してくださった地を行き巡ります。「彼はそこからベテルの東の山に移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ」と書かれている通りです。 天幕は、アブラハムのシンプルな生き方と「地上では旅人」という生き方のシンボルです。信仰の殿堂と言われるヘブライ人への手紙の11章には、アブラハムの信仰が次のように伝えられています。「信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです。」 アブラハムは、約束のカナンの地をすでに見ていますが、信仰によって、もう一つの現実を見ていました。それは天の故郷である神の都です。そして、そこで礼拝されるべきお方を望み見て喜んだのです。信仰とは、見えないものを見る目です。そして、アブラハムの生涯のもう一つのシンボルになるのが祭壇です。それはいつもアブラハムの生活の中心にありました。彼はその行く先々で家を建てるのではなく、祭壇を築いたのです。彼があらゆる場所で、神を認め、神の介入を求め、神と共に歩もうとしたからです。私たちも、アブラハムのように、地上では旅人であることを自覚しながら、祈りを生活の中心に据えて歩みましょう。 今週も大切なことを大切に。