土の器

宮本牧師のブログ

秘密の花園

フランシス・バーネットの『ザ・シークレット・ガーデン(秘密の花園)』という物語をご存じでしょうか。 主人公はメアリーという10歳の少女です。彼女が住んでいた町をコレラが襲い、彼女は両親を失いました。メアリーは、イギリスはヨークシャーの大富豪、叔父のミスター・クレイヴンに引き取られます。ミスター・クレイヴンの豪邸には、高い壁に囲まれた誰も入れない庭がありました。そこは亡くなったミセス・クレイヴンが愛したバラ園で、若い夫婦はいつもその美しい園で楽しい時を過ごしていたのでした。ところが、ある日、ミセス・クレイヴンがその園で亡くなりました。深い悲しみのため、ミスター・クレイヴンは園の入り口のドアを固く閉じ、鍵をかけてしまいました。それ以来、もう10年間、その園には誰も入ったことがなく、入り口がどこかわからないほど、木や草が生い茂げる所となってしまいました。ある日、メアリーが庭で遊んでいると、土の中に錆びた鍵を見つけます。彼女は不思議に思い、その鍵を試しに、園の扉の鍵穴に指し入れてみました。するとなんとその重い扉が開いたのです。しかし、園は彼女が想像していた美しい花園ではなく、荒れ放題に荒れていました。メアリーは婦人を失い、今も悲しみの中にある叔父のために、友だちと一緒に、雑草を抜き、土地を耕し、種を蒔き、ついに以前のように美しい花園を回復させたのです。そして、ある日、メアリーの愛によって、再び美しくよみがえった花園を叔父のミスター・クレイヴンが見たとき、彼の長く閉ざされ錆びついた重い心の扉もついに開かれ、癒やされていくという美しいストーリーです。 私たちの心にも神が愛された美しい園がありました。しかし、その園はアダム以来、罪によって荒れ果てた状態です。だれもが過去の失敗や過ち、その痛みや悲しみによって心を閉ざし、誰も、自分さえもそこに入れないように扉に鍵をしています。しかし、神は私の心にある園の扉を開き、再び美しい神の花園とするために、クリスマスの夜、この世界に来られたのです。 旧約聖書イザヤ書にこんな素敵な言葉を見つけました。「わたしは・・・砂漠を花畑とする。荒野はエデンの園のように美しくなる。」(イザヤ51:3LB)神は今日も、あなたの心にある「The Secret Garden(秘密の花園)」を取り戻すために、長く閉ざされてきたその重い扉を開きたいと望んでおられるのです。イエス・キリストを信じる心、それが扉を開く鍵です。 『THE SECRET GARDEN』は今までも映画化されて来ましたが、来年新作が公開されるようです。 クリスマスに続き、新年のスタートも教会で(年末年始の集会)。 12月29日(日)10時半 年末感謝礼拝 1月1日(水)10時半 元旦礼拝 1月5日(日)10時半 新年オープン礼拝