土の器

宮本牧師のブログ

王を見ていた

Boltz Rayというゴスペルシンガーが「Shepherd Boy(羊飼いの少年)」という曲を歌っています。くり返し歌われるフレーズがとても素敵です。 when others see a shepherd boy, God may see a king. 人々が羊飼いの少年を見ていたとき、神は王を見ていたのだろう。 この曲を聞きながら、旧約聖書士師記に登場するギデオンのことを思い出しました。ダビデより少し前の時代の話しです。その頃、イスラエルはミディアン人の脅威にさらされていました。一介の農夫に過ぎなかったギデオンは、酒ぶねの中に身を潜めて小麦を打っていたのです。すると、主の御使いが現れて言いました。「大勇士よ、主はあなたと共におられます」と。それは耳を疑うような言葉でした。「えっ、誰のこと・・・?」  考えてみましょう。私が知っている私がいます。私が思う私、私が計算できる私がいるのです。しかし、その私が本当の私ではなく。神が聖書を通して、私が誰であると教えてくださる私が、本当の私です。神が見ておられる私が、本当の私です。その日、神は酒ぶねの底で麦を打っていた臆病なギデオンのうちに、大勇姿を見ておられたのです。同じように、あの日、ベツレヘムの野で羊を飼っていた一人の少年ダビデのうちに、神は王を見ていたのです。この聖書が言う本当の自分に、目を留め始めるとき、私たちは変えられて行きます。 今日は海の日、神さまの大きくて、深くて、広い愛を想いましょう。 今週も大切なことを大切に。