土の器

宮本牧師のブログ

聖霊の尊さ

ある日、イギリスのコングルトン卿は、厨房で働いている侍女の一人が、ほかの侍女にしている話しを偶然耳にしました。「ああ!5ポンドあったら、本当に幸せになれるのに・・・。」彼の耳に、侍女の言葉がずっと残りました。「私にとって大したことのない5ポンドが、彼女には幸せをもたらすのか・・・。」彼は本当に一人の人が幸せになる姿を見たくて、彼女に5ポンドをあげようと決めました。彼は厨房にいる彼女を見つけ、偶然話しを聞いたのだが、あなたが幸せになることを願っていると話し、5ポンドを渡しました。彼女は感激し、彼の親切に感謝しました。コングルトン卿は厨房を出て、自分の小さな善行を喜び、しばらくドアの外にたっていました。すると中から侍女がブツブツとつぶやく声が聞こえてきました。「あーっ、私って本当にバカだわ。何で10ポンド欲しいって言わなかったのかしら!」 自分が願っていたものを手に入れても感謝できない人は、欲望の泥沼に落ちていくという話です。昨日はペンテコステでしたが、聖霊をいただいたあの日の感動を忘れ、「あーっ、何でもっとほかのものを欲しいと言わなかったのかしら」とつぶやいている人はいないでしょうか。神が私たちを神のものとして買い戻し、聖霊を与えるために払われた代価と、すでに与えられている(また与えられようとしている)聖霊の尊さを思い、感謝を新たにしましょう。「主よ、聖霊を感謝します。」