土の器

宮本牧師のブログ

最後のクリスマスは

ちょうど一週間前になる。先週も書いたが、教区の若先生たちと志摩でクリスマスのミニコンサートをもたせていただいた。老人ホームが最初のステージだったが、始まる直前に、「あとで会ってほしい方がいる」と声をかけられた。もう寝たきりの方で、その方がクリスチャンだと聞いた。次の志摩病院でのステージまで、ほとんど時間がなかったが、通り過ぎることはできなかった。3階の病室に案内されると、その方が待っていた。もう話すことはできなかったし、何かコミュニケーションがとれる状態でもなかった。耳は聞こえているのでと言われたので、枕元に近づき、挨拶をした。4人で「きよしこの夜」を心を込めて歌った。閉じられた目には涙があふれていた。最後に手を握って祈った。「今日あなたのために救い主がお生まれになった。イエス様、私たちのためにこの世界に来てくださって、ありがとうございます。イエス様が共にいてくださるので、ひとりぼっちはいません。今日ここにもクリスマスが来ました」と。私たちはそこにクリスマスを見た。「クリスマスなう」だった。そして、この一人の方のためにだけでも、ここに来て良かったと思った。なぜなら、それがほんとうのクリスマスなのだから。病室での出会いに感謝。 昨日の夜、その方の葬儀がなされたとの連絡が入った。地上で祝う最後のクリスマスは、天国で祝うクリスマスの始まりになるだろう。 今週も連日、家庭集会のクリスマス会が予定されています。次の教会での集会は、24日(金)のイブ礼拝ですが、今年のクリスマス・イブは教会でお過ごしください。イブ礼拝は午前10時30分と午後7時30分から。クリスマスの美しい音楽と映像をDVDでたっぷりお楽しみください。