土の器

宮本牧師のブログ

屈服

ゲッセマネの祈りの続きです。マタイとマルコの伝えるところによれば、イエスはこのような祈りを三度くり返しておられますが、ルカはそれを一つにまとめてくり返しません。そして、「主の祈り」では省略した一節をここに記し、印象深く描こうとしています。「御心のままに行ってください」。ルカにとって、ゲッセマネの祈りは主の祈りだったのです。 この祈りは、事実上、イエスにしかできない祈りでした。しかし、その祈りの場に、イエスはペトロ、ヤコブヨハネを伴われました。一緒に祈ってほしかったからではないでしょうか。ゲッセマネの祈りから教えられる最大の教訓は、祈りがかなえられるとは、神の御心に屈服することである、ということです。杯を取り去ることが天の助けでなく、杯を飲み干す力を与えることが天の助けでした。私も状況を変えてもらおうとする願望から、御心のままに従おうという心に変えられ、神の御心に屈服するとき、祈りはすでにかなえられているということを教えていただきましょう。 さあ、私たちもゲッセマネの主の祈りを、主と共に始めさせていただきましょう。