不眠症
次にあげるのは、ある重荷が及ぼす悪影響を列挙したものです。それがどんな重荷か、あなたはわかるかな?
・7千万人のアメリカ人が苦しんでおり、毎年3万8千人が命をおとしている。
・このために年間7百億ドルに及ぶ生産性の低下をきたしている。
・ティーンエージャーもこれに悩まされている。複数の調査によると、13歳から19歳までの若者の64パーセントが、これが原因で学業不振に陥っている。
・中高層も例外ではない。研究者によると、30代から40代までの症例が最も深刻。
・高齢者も犠牲になっている。65歳以上の年齢層の50パーセントに影響。
・治療法としては、マウスピース、ハーブティー、薬の服用等。
以上の説明は何をさしているか、見当がつくかな?
薬物乱用? 離婚? ・・・正解を聞いたら、あなたはびっくりするかもしれない。
不眠症――アメリカ人は不眠症に陥っているんだ。
ぼくたちと同じように休むことに苦労している生物が、ほかにたった一種類だけいる。犬じゃないよ。犬は人のいぬ間に居眠りをする。熊じゃないよ。熊は冬眠する。狸じゃないよ。狸は狸寝入りするけど、ちゃんと寝るから。ナマケモノは1日20時間はうとうとしている。ほとんどの動物は休むすべを知っている。
でも唯一、例外がいる。羊なんだ。羊は眠れないんだよ。
羊を眠らせるには、何もかもがちゃんとしてなければならない。羊を餌にする獣がいたら、もちろんダメ。群れのなかにいさかいがあってもダメ。虫が一匹でも飛んでいたらダメ。お腹がペコペコでもダメ。すべてがちゃんとしてなきゃダメなんだ。
----Max Lucado "Traveling Light"
昨日に続きマックス・ルケードの「詩編23編の約束」からです。今日の続きは明日。
厚生省の調べによると日本人の10人に1人は長期の不眠症に悩んでいるそうです。また、別の調査によれば6割以上の人が自分は不眠症(気味)だと思っているとか。スイスの精神科医ポール・トゥルニエが心病む人の治療に詩編23編を処方したことは有名です。不眠症の方へ。GWも今日で終わり、今夜は詩編23編をお読みになって、ゆっくりとお休みください。