土の器

宮本牧師のブログ

伝言

ガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスの怒りを買って、死海の東、マルケスの要塞の牢に幽閉されていたバプテスマのヨハネは、獄中でキリストのみわざを聞き、弟子たちを通じて伝言を送りました。「おいでになるはずの方はあなたですか。」ヨハネはヨルダン川において、聖霊に導かれ、イエスを指差して「見よ、世の罪を取り除く神の子羊」と紹介しました。そのヨハネがいたずらにイエスがメシアであることを疑うとは思えません。彼はイエスこそ「おいでになるはずの方」であることを、イエスご自身の口から聞きたかったのです。ですから、このヨハネの伝言は疑問ではなく、告白だったのではないでしょうか。それなら、どう訳せばよいでしょうか。ヨハネは自分の弟子たちを通じて、イエスにこう言い送ったのです。おいでになるはずの方はあなたですね。あなたのほかに、私たちはだれを待てばよいのでしょう。
ヨハネの伝言に対して、イエスは答えられました。「あなたがたは行って、自分たちが見たり聞いたりしていることをヨハネに伝えなさい。目の見えない者たちが見、足の不自由な者たちが歩き、ツァラアトに冒された者たちがきよめられ、耳の聞こえない者たちが聞き、死人たちが生き返り、貧しい者たちに福音が伝えられています。あなたもよく知っているあのイザヤの預言を一つひとつ成就しているこのわたしを、あなたはだれと言うのか。イザヤの預言の言葉を実現している、わたしこそ来たるべき者である。だれでも、わたしにつまずかない者は幸いです」と。
ヨハネがイエスの口から聞きたかった答えはこれでした。荒野で呼ばわる者の声が聞こえます。「見よ、世の罪を取り除く神の子羊! 来たりて信ぜよ」と。