土の器

宮本牧師のブログ

天国への道

オズワルド・スミスというカナダの伝道者がこう言っています。「聖書の中で最も素晴らしい書は、ヨハネの福音書です。そしてヨハネの福音書の中で最も素晴らしい章は3章です。その3章の中で最も素晴らしい節は16節です。」

「永遠のいのちを」について、3つお伝えします。第1番目、永遠のいのちをとは、私たちを新しく生まれ変わらせるいのちです。ヨハネの福音書の3章には、イエスとニコデモという人物の対談が記されていますが、その内容は「新しく生まれる」ということでした。16節はその結論です。

第2番目、永遠のいのちとは、今を幸せに生きるいのちのことです。英語で「現在」を「プレゼント」と言います。それは神さまから贈り物という意味です。私たちが生かされていること自体が、神さまからの贈り物なのです。神は今日も私たちが幸せに生きることを願っておられます。罪の中に死んだような私たちも、永遠のいのちをいただいて、今を幸せに生きることができるようになるのです。

そして第3番目、永遠のいのちをとは、天国のいのちです。オズワルド・スミスがこんな話を紹介していました。第1次世界大戦時の実話です。「戦場で砲弾が炸裂し、突然バートがその場に倒れた。『天国へ行く道を教えてくれ』という彼のうめき声が聞こえてきた。ジムも仲間たちも、誰も天国へ行く方法を知らなかった。塹壕を次々回って、16人に聞いたが知っている者はいなかった。『バートが死にそうだ。天国への道を知りたいとうめいている。誰か知らないか。』とうとう機関銃助手の男が知っていると答えた。ポケットから小さな聖書を取り出して、ページをめくり、ヨハネの福音書3章16節を指し示した。『これが天国への道だ。』ジムはバートのところに喜び勇んで、帰って行った。『バート、わかったよ。天国への道が。』ジムはこのいのちを与える神のみことばを、何度も何度もバートの耳もとで読んで聞かせた。バートは目を大きく見開き、一語一語に食らいつくかのように聞いていた。『一人として滅びることなく……』とあえぎながらも、瀕死のバートの頭に平安が訪れた。最後の力をふりしぼって立ち上がると、両手を天に差し出した。その顔は天使のように輝いていた。そして最後にもう一度あえぎながら『一人として滅びることなく……』と言うと、その場に後ろ向きに倒れ静かに息を引き取ったのである。バートは戦場におり、塹壕の中にいたが、天国への道を見出したのである。」

今日、天国への道であるヨハネの福音書3章16節を、あなたのものとしてください。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」

 

2022年を感謝します。

明日から始まる新年が皆さまにとって特別な年でありますように。

元旦礼拝は明日10時30分から。