土の器

宮本牧師のブログ

決定

34章は、申命記の最後の章になりますが、モーセの最後のことが記されています。 モーセは神に命じられ、モアブの平野からネボ山、すなわちエリコの向かいにあるピスガの山頂に登りました。モーセは夢にまで見た約束の地に入ることなく、そこで地上生涯の幕を下ろすことになります。32章の終わりを見ると、その理由は、ツィンの荒れ野にあるカデシュのメリバの泉で、神に背いたからだと言われています。それは民数記の20章に記されている事件です。荒れ野で渇ききった民のために、神は岩から水を流し、民の渇きを癒されましたが、その時、モーセは、岩に命じるように言われたにも関わらず、岩を二度叩いたのです。ただそれだけのことで、と驚かれるかもしれませんが、神はそれを重大な違反行為と見なし、モーセが約束の地にはいることを決してお許しにはなりませんでした。ここからも様々なメッセージが語られるのですが、今日は「神の決定は変更されない」ということだけ心に留めておきましょう。私たちがどんなに願い、祈っても、変更されない、私たちにはそのほんとうの理由が隠されている神の決定というものがあるのです。ただ「わたしの恵みはあなたに対して十分である」と語られる世界です。神の忠実な僕モーセは、この神の決定にも従いました。 今週も大切なことを大切に。