アニー マアミン
昨日の礼拝で、ホロコースト記念館のポーランド、イスラエル研修旅行に参加されたMさんから報告を聞きました。行く先々で疲労感を覚え、嫌悪感や虚しさを感じ、言葉を失うばかりであったと率直に語りながら、その暗い現実に光を投げかけたコルチャック先生、シンドラー、コルベ神父の足跡を辿ったこと、そこで受けた印章を中心に報告してくださり、感謝でした。
また、ホロコーストの地で、多くのユダヤ人と出会い、共に「アニーマアミン」というメシア(救世主)待望の歌を歌ったという報告は感動でした。『あかしびと』の最新号に、その「アニーマアミン」という歌のことが紹介されていますが、この伝統的なユダヤ教の祈りに、メロディーが付けられて最初に歌われたのは、ホロコーストのただ中においてだったそうです。収容所に向かうぎゅうぎゅう詰めの列車の中で、どんなことがあっても信仰を持ち続けることができるようにと、一人のラビが「アニーマアミン」を歌い始め、それが生存者によって歌い継がれてきました。その歌を、ホロコーストの地で、クリスチャンの私たちとイスラエルの人々が声を合わせて歌うとは、何という不思議でしょう。そもそもキリスト教とユダヤ教は、誰がメシアなのかということで絶えず言い争ってきましたが、もうメシアが誰であるかを論じるのをやめて、メシアの来臨を共に祈ろう、メシアがおいでになれば、すべてがわかるからということです。
アニーマアミン(わたしは信じる)
わたしはメシアがおいでになることを 全き信仰をもって信じます。
たとえ彼が遅くなられても それでもなおわたしは信じます。
わたしは毎日 彼が来られるのを待ち続けます。
今週も大切なことを大切に。