土の器

宮本牧師のブログ

詩編の真珠

詩人ダビデの不朽の名作、詩編23編から、その背後にあるダビデの経験と彼の心に近づきましょう。 偉大な説教家C.H.スポルジョンは詩編23編を「これこそ詩編の中の高価な真珠である」と評しました。自分のすべてを投げ出しても手に入れるべき宝だということです。この詩が私たちの心を打つのは、詩そのものが持つ美しさもさることながら、ここで歌われている神への信頼とダビデの信仰体験、神体験によります。 この詩は、ダビデが晩年、羊飼いをしていた少年時代のことを思い起こし、今日まで守られてきたことを感謝しながら書いたのでしょうか。あるいは、息子アブサロムの反逆を経験し、夜逃げをして(裸足でキデロンの川を越え、泣きながらオリーブ山を登り)荒野に逃れた日に、バルジライから受けた温かいもてなしを思い返しながら書いたのでしょうか。腹心の友に裏切られ、見ず知らずの男から石を投げられ罵倒されたダビデが追っ手を逃れ、ヨルダン川を渡り、マハナイムという所に着くと、バルジライがダビデとその仲間の者に、寝床と有り余る食料を差し入れたことがサムエル記に記されています。「わたしを苦しめる者を前にしても、あなたは私のために食卓を整えてくださる」とは、そのバルジライの心温まるもてなしのことなのかもしれません。 今日から岐阜と合同のサマーキャンプです。今週も大切なことを大切に。