土の器

宮本牧師のブログ

私の聖書物語

5月から、信仰の英雄たち(HEROES)というシリーズで、聖書のキーマンとなる人物を、旧約聖書の中から紹介しています。一人目は、信仰の父アブラハムでしたが、二人目は、ダビデ王です。なぜアブラハムに続いてダビデかと言うと、新約聖書の初めに二人の名前が出て来るからです。マタイによる福音書1章1節、「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリスト系図」。この新約聖書の一行目を飾る彼らこそ、正真正銘、聖書のキーマンであり、信仰の英雄です。 いつもお話しするように、聖書は本当に不思議な書物です。その不思議さの一つは、聖書の言葉が時代を越えて、今も私たちに語られていることに気づくことです。ある人は、「聖書の中に自分がいる」と言いましたが、そこに登場する人物のうちに、今ある自分の姿を、そして本来あるべき自分の姿を発見します。そして、そこで語られている神の言葉が、私に語られていると気づく時、そこから私の聖書物語が始まります。 まずダビデの選びについて、考えたいと思いますが、もしあなた自身よりも、ずっとあなたのことを思っている方があるとしたら、たとえ自分の願いが叶えられなくても、もっとすばらしいプランがあるとしたら、どうでしょうか。ダビデのストーリーは、そんな神の思いと計画に満ちています。 昨日の礼拝には、召天から7年を迎えたAさんのご家族が集まってくださり感謝でした。 余命3ヶ月と告げられ、当時、救われたばかりの妹さんに導かれて教会に来られた日のこと。それから信仰を持たれ、半年ほど教会に通われ、自らもキリストの救いを体験し、姉妹で受洗された日のこと。その後、半年ほど病と闘いながら、ついに天に召された日のこと。Aさんの思い出がよみがえってきました。ご家族の上に、主の慰めと平安を祈ります。 今週も大切なことを大切に。