土の器

宮本牧師のブログ

三千人

今日もペンテコステの黙想から。新約は旧約の歴史の踏み直しです。 かつてイスラエルは、過越の小羊をほふり出エジプトから3日目に紅海を渡りました。そしてユダヤの伝承によると、それから50日目にシナイ山モーセに律法が授与されます。その日、下山して来たモーセは何を見たでしょう。民が金の子牛を作り騒いでいる光景です。不従順な民に神の裁きが降りました。「レビの子らは、モーセの命じたとおりに行った。その日、民のうちで倒れた者はおよそ三千人であった」と記されています。 イエスは十字架の死から3日目に復活されました。それから50日目がペンテコステです。その日、弟子たちに聖霊が降り、新しい時代が開幕しました。「ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人ほどが仲間に加わった」と記されています。 使徒言行録を記したルカが「三千人」と書いたのは、出エジプト記の記録を意識してのことであったのでしょう。ペンテコステの日の出来事は、かつてのシナイ山での律法授与の歴史を踏み直したうえで、さらに新しい時代を開くものであったのです。パウロは言います。「文字は殺しますが、霊は生かします。」Amen! 今日は朝からさわやかな青空が広がっています。午前中は松阪での聖書講座です。