土の器

宮本牧師のブログ

サミット

「見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。」 ここに登場する二人は、律法と預言とからなる旧約聖書全体を表しています。律法を代表するのがモーセ預言者を代表するのがエリヤです。それは、まるでイエスこそ、律法と預言を成就する方であることを証言しているような光景でした。まさに、頂上会談、祈りの山における、神の律法と神の預言と神の福音によるサミットです。ルカ福音書には、「二人は栄光に包まれて現れ、イエスエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた」と記されています。この祈りの山でのサミットの内容は、イエスの「最期」についてでした。興味深いことに、この「最期」と訳されている言葉は、エクソダスというギリシャ語です。エクソダスと言えば、モーセによってイスラエルの民がエジプトから救い出されたあの出来事、出エジプトのことです。モーセとエリヤは、イエスの十字架こそは、罪の奴隷となっている全人類を解放し、永遠の救いをもたらす、新しい出エジプト栄光への脱出であることを、イエスと確認していたということになります。そして、そのすばらしい贖いの効果は、人を罪から救うということに止まらず、やがて朽ち行く私たちの肉体をも、栄光から栄光へと主と同じ姿に変えていく大いなる救いであることを、モーセとエリヤは存在そのものを持って証明していたのです。 しののめ合唱団がいよいよ出発です。聖地でのコンサートと聖書セミナーが祝されますように。