土の器

宮本牧師のブログ

背中

昨日の礼拝で、今月24歳になる青年会のKeiさんが、自身の誕生から今日までのストーリーを証として語ってくれました。keiさんは、生まれつき心臓に障害があり、その上、臍帯ヘルニアという珍しい病気も持って生まれてきました。内臓が薄い半透明の腹膜一枚で、かろうじて覆われている状態での誕生。その日から2年4ヶ月の闘病生活。証に先立ち、お借りした当時のアルバムで作った短いフォトムービーを見ていただきましたが、当時のことを知る人はもちろん、keiさんのことを知らない人にとっても、感動の証となりました。 私が神学校卒業後、岐阜教会にいた頃に、keiさんが「小学校に入学できた」と言って、みなさんが感激しておられましたが、私が名古屋に来たときには中学3年生、それから10年、頼もしくなっていく彼の姿を見てきました。高校2年のクリスマスに受洗をしますが、あの日の意外な光景を今も忘れることができません。いまkeiさんと一緒に聖歌隊で賛美している中高生たちが、その頃はまだ小学生でした。あの日、2階の母子室の窓を埋め尽くすように、彼らがkeiさんの洗礼式の様子を眺めていたのです。考えてみれば、keiさんはいつもユースたちの先頭を走っていてくれます。ユースたちがそれを特別に意識しているとは思いませんが、それでもkeiさんが聖歌隊で歌い、洗礼を受け、礼拝でパワポの操作をし、いろいろな奉仕している姿は、ユースたちの良いお手本になっています。よくできるというタイプではありませんが、その背中が何かを語っているのでしょう。