土の器

宮本牧師のブログ

私たちの間に

今年のクリスマス、プレゼントに使わせてもらった絵本があります。 はりねずみのピックとニック。地元、名古屋市立工芸高校の卒業生、さかもとふぁみさんの作品です。 はりねずみのピックは、自分のとげのせいで森の動物たちから仲間はずれにされてしまいます。そんなとき、ニックという同じはりねずみと出会いました。ふたりはすぐに仲良くなり、友だちになります。いっしょに冬ごもりすることにしましたが、巣穴でくっついて温まろうとしたとき、互いのはりが原因でけんかになってしまいました。そんなとき、森に大雨と洪水が押し寄せ、大変なことに・・・。 さかもとふぁみさんのメッセージです。「警戒心が強くて、臆病で、なかなか心を開いてくれない、はりねずみを観察しながら、なんだか人間に似ているなと思いました。実際に心理学では、傷つけ合うことを避けるために、距離をおいて人間関係をつくる現代人の行動を『ハリネズミ症候群』というそうです。ピックとニックのように、私たちもピンクッションがあったらいいのに・・・そんな思いで、このお話をかきました。」 聖書が伝えるクリスマスの真実はこうです。「キリストは人間となり、私たちの間に住まわれた。」傷つけたり、傷つけられたり、ハリネズミのようにとげだらけの私たち。でもそんな私たちの間にキリストが来てくだった。もうだれも傷つかないために。