堺に来て最初のペンテコステを終え、先日の礼拝でこんな話をしました。
「6月から毎週の礼拝で『マタイの福音書』をシリーズで学ぶことにしています。毎週、福音書からのメッセージなので、必ずイエス様が登場します。ですから、毎週、礼拝に来ればイエス様に会える。そんな空気をみんなで作っていきましょう。
メッセージを語る牧師のために祈ってください。そして、心をこめてメッセージを聴き、受け取ってください。礼拝のメッセージは牧師が原稿を読んで終わりではなく、皆さんがそれを受け取り、実践するところから始まるからです。」
毎週、感謝にあふれた礼拝になることを期待し、御言葉を開いていきたいと思います。
マタイの福音書の中心メッセージの一つは「神の国」です。4章を見ると、イエス・キリストの公生涯の始めに、荒野で悪魔の誘惑を受けた後、いよいよ宣教が開始された時のことが記されています。マタイは、それをイザヤの預言の成就と言っています。イエス・キリストの到来によって、闇の中に住んでいた民は大きな光を見、死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇ったのです。イエスの宣教の第一声を聞きましょう。「悔い改めなさい。天の御国は近づいたから。」
天の御国、神の国とは、神が支配しているところを意味し、パウロは「神の国は……聖霊による義と平和と喜び」だと言っています。イエスも「神の国は、どこそこにあるというものではない、神の国は実にあなたがたのただ中にある」と言いました。
私たちは神の国とはほど遠い存在で、かつては「闇の中に住んでいた民……死の陰の地に住んでいた者」でしたが、今や神の国を心のうちにもっています。私たちには伝えるべきメッセージがあります。語り続けましょう。「神の国は近づいた」と。
次の日曜日は、6月のオープン礼拝です。ぜひお出かけください。