土の器

宮本牧師のブログ

ルック! ルック! ルック!

19世紀、イギリスで活躍した「説教のプリンス」「19世紀の使徒」と呼ばれたチャールズ・スポルジョンの回心の証です。 スポルジョンは14歳になったころ、次第に自分の罪について悩み始めました。神についても不信仰な思いになり、深い苦しみを味わっていました。16歳になった1月13日の日曜日のことです。その日は大変な吹雪で、目的の教会に行けず、路地の奥に見つけた古い教会に入りました。会堂には10数名の人が集い賛美をしています。雪のためか、牧師が来ないので、一人のやせた信徒が前に立ち、聖書を読み始めました。イザヤ書45章22節、「地の果てのすべての人々よ、わたしを仰いで、救いを得よ。」それから単純で素朴な説教が始まりました。彼はスポルジョンだけを見つめるようにして、「若者よ、君の心には罪の暗闇が宿っている。もし君が今日この御言葉に従い、十字架を見上げないなら、今もそしてこれから先も惨めな人生が続くでしょう。お先、真っ暗です。しかし、いま御言葉に従うなら、その瞬間あなたは救われます。」それから両手を高く上げ、力のこもった声でスポルジョンに語りました。「若者よ、イエス・キリストを見よ! ルック! ルック! ルック! ただキリストを仰ぎ見よ。このほかに君のなすべきことは何もない。ただキリストのみを仰ぎ見よ!」その日、スポルジョンはキリストにある救いを体験しました。 その後、彼は17歳で説教を始め、やがて「説教のプリンス」とまで言われる説教者になったという証です。私も、彼と同じ16歳の時にキリストを再発見しました。その後、彼の救いの証を読み、私も17歳の時に初めて教会学校で説教をしました。救いの喜びに胸を熱くして。