土の器

宮本牧師のブログ

ヤバいぜ!聖書

明治学院は開国間のない日本にやって来た宣教師たち、有名なヘボン博士を中心とした宣教師たちが始めた私塾から始まっているミッションスクールですが、最近、中高大学生のために、「ヤバいぜ!聖書」という教科書を作りました。若い人たちにも興味をもって聖書を読んでもらえるような工夫がいっぱいの本です。 「やばい」というのは、広辞苑によれば「のめり込みそうである」という状態を表す言葉でもあるそうです。今年、聖書にのめり込みそうという人は、「やばい」と言えば良いかも知れません。聖イエス会では『デボーションガイド』という聖書通読の手引きを出していますが、私も長い間、執筆してきましたが、今は代表者ということになっています。4ヶ月に1度、年に3回発刊していますが、3年間で旧約聖書を1回、新約聖書を2回読みながら、御言葉を味わえる手引きで、無理なく聖書全体を読みたいという人にはお勧めです。 今年の前書きに部分に、「あるミッションスクールで作ったテキスト」と書いたのが、実は「ヤバいぜ!聖書」のことです。前書きから面白いです。「聖書には無数の『穴』が空いています。虫喰い?もちろん違います。その「穴」は紙に空いているのではなく、聖書のことば自体にある「穴」です。その「穴」は実際に読んで初めて見つけることが出来ます。まずパラパラと好きなところをめくってみましょう。見つかりましたか?なぜかよく分からないけれども心惹かれたり、強く反発を感じたりするところがあったら「穴」の可能性が高いです。・・・この「穴」は鍵穴です。そしてこの鍵穴が無数にあるわけですが、その99パーセントはあなたにとって無意味に見えるかもしれません。でも、少なくとも一つ、あなたのために何千年も前から用意されている「穴」があります。実は、あなた自身がこの「穴」に当てはまるカギなのです。あなた自身が壮大な聖書の物語を起動させるカギなのです。」 私は中学3年生の時から聖書通読を始めました。受験生で行き詰まると、聖書を開いて、10分、20分、声に出して聖書を読みました。まだ聖書のことがよく分かっていませんでしたが、読み続けました。そしてある時、私も聖書の中に「穴」を発見したのです。そして私の聖書物語が起動しました。今年、聖書を少しずつでも大丈夫です。毎日聖書を開く習慣を身に付け、あなたのためにも用意されている「穴」を発見してください。あなたが聖書を閉じたままだと、神様も口を閉じたままですが、あなたが聖書を開けば、神様も口を開き語り始め、あなたと出会ってくださるでしょう。 今週も大切なことを大切に。