土の器

宮本牧師のブログ

敗者復活

聖書が伝えるモーセの生涯は実に波瀾に満ちています。彼はヘブライ人として生まれ、エジプトの王ファラオの息子として育てられました。彼はエジプト人の最高の学問を修め、言葉にもわざにも力があったと聖書に書かれています。40歳になったとき、モーセはエジプトで虐げられていた同族(イスラエルの民)を助けようと思い立ちますが、神の時はまだ来ていませんでした。彼は苦い失敗と挫折を経験し、逃亡の果てに、人目を避けて荒野で羊を飼う者となりました。待つことは長く40年、もう何も期待できないと感じていた彼に神の時が来ました。 その日も、彼はいつものように荒野で羊を追いかけていましたが、彼はそこで燃える柴を発見しました。思えば、彼の人生、エジプトでは、自分の使命というものを感じ、夢を抱いて燃えに燃えていました。しかし、あの日の情熱はもはや消えうせ、すでに燃え尽きたと感じていたのです。そんな彼が、燃え尽きない柴と出会って、敗者復活の人生を始めます。