土の器

宮本牧師のブログ

あなたとわたし

人生はその谷の底で主の「慰め」を発見することです。ダビデは、共にいてくださる神を発見しました。「私は災いを恐れない。あなたが私と共にいてくださるから」。災いがないと言っているのではありません。死の陰の谷を行く時も、神さまが共にいてくださると言っているのです。ダビデは、この経験を通して、今までは「主は」「主が」と語っていたのに、ここあと、「あなたが」「あなたの」「あなたは」と神に呼びかけるようになります。これが「ダビデの福音(あなたとわたし)」です。それはなんと大きな慰めであったことでしょうか。 ダビデはさらに歌います。「あなたの鞭、あなたの杖、それが私を力づける(慰めます)。」鞭は羊飼いが外敵を蹴散らすために使う道具であり、杖は羊を訓練する道具であると共に、大切な羊たちを一匹一匹数えるための道具でした。それは羊飼いの愛の証です。そこで大胆な解釈するなら、「あなたの鞭、あなたの杖」とは十字架のことです。それが私を力づけるのです。やがて「ダビデの子」と呼ばれることになるイエス・キリストは仰せになりました。「私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」と。今日も十字架が、私たちを力づけてくれます。 このすばらしい現実を知ったとき、目の前に広がっていた荒野は一転し、青草の原のように、憩いの水のほとりのように見え、押し寄せる敵の前で大胆不敵な喜びの宴会が始まったのです。 次の日曜日も人数制限をしての分散礼拝を行う予定ですが、YouTubeによる配信を続けていますので、リモートで参加できる方は積極的に利用してください。第1礼拝は10時から、第2礼拝は11時15分から、それぞれ45分ほどの集会になります。