土の器

宮本牧師のブログ

主の言葉に従って

「あなたの生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。」これがアブラムを呼ばれる声の内容でした。原文のヘブライ語で、「離れて(出て)・・・行きなさい」は、「レク・レカ(Lech Lecha)」という言葉が使われていますが、直訳すると「行け、あなたのために(あなたに向かって)」となります。「自分から出て、自分へ」と言うのは、まるで「自分の殻を破って、新しい自分になりなさい」「ほんとうの自分になるために、今の自分から出て来なさい」と語られているようです。そして、アブラムのほんとうの自分探しの旅が始まります。「アブラムは、主の言葉に従って旅立った」のです。 ヘブライ人への手紙11章8節にはこう記されています。「信仰によって、アブラハムは、受け継ぐべき地に出て行けとの召しをこうむった時、それに従い、行く先を知らないで出て行った。」従わない理由を探したり、作ったりすることは案外簡単なことです。しかし、大切なことは従うことです。疑う心がのこっていても、不安がいっぱいあっても、それが神の言葉だとわかったら、ためらわずに従うことです。全世界の祝福の源となるために。 5月の第2日曜日は「母の日」ですが、今年は5月いっぱい「母の月」だそうです。 10日もオンラインでの礼拝ですが、自宅で恵まれましょう。