土の器

宮本牧師のブログ

後日談

「どうしてももう一度イスラエルへ行って、ネゲブ砂漠をこの目で見たかった」と、聖地旅行から帰って来られた信徒の方が話してくださった。前回のツアーではそういう場所を訪れられなかったらしい。聖書の舞台の多くは荒野です。苛酷な荒野において、信仰が試され、神の恵みを体験しました。仮庵祭はまさにその記念です。ヨハネ福音書の7章全体を費やして、仮庵の祭り前のこと、祭りの最中のこと、そして祭りの終わりの日のことを伝えています。32節から36節までは、祭りの半ばの出来事を受けた後日談のようです。それまで姿を隠していたイエスが神殿に現れ教えておられると、イエスに敵対する宗教家たちがやって来て、その教えに対する論争がくり広げられました。そして、それを聞いていたエルサレムの人々の間で、この人はメシアなのか、YesかNoかで意見が二分されます。それを受けて、イエスは「今しばらく、あなたたちと共にいるが、やがて私を捜しても、見つけることができなくなる日が来る」と、これから起こるべきことについて、意味深長な発言をされました。 そして、37節から、祭りの最も盛大に祝われる終わりの日を迎えます。37節から39節まで、大切なところなので、数回にわけて学ぶことにします。ここにはきわめて重大な「新約の奥義」が示されています。それは、イエスが生ける水の源である神ご自身であることが明らかにされていること以上に、イエスを信じる者も、イエスと一つとなり、その人の内からも生きた水の川が流れ出るようになるということが、明らかにされている点です。 今週も大切なことを大切に。