土の器

宮本牧師のブログ

簡単な計算

今年の2月1日の中日春秋にこんなことが書いてありました。 自転車に乗れるようになるにはどうするか。ある方が傷だらけになったお嬢さんをヒントに書いている。「簡単な計算。転んだ回数よりも一回だけ起き上がる回数が多ければいいんだ。」 またまた、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の話題で恐縮ですが、広岡浅子さんは60を過ぎてクリスチャンになり、晩年、「基督教世界」という雑誌に「九転十起生」というペンネームで「一週一信」というコラムを連載したという話しをブログでも何度か書きました。 そんな広岡浅子さんが亡くなる3日前のことです。あの救世軍山室軍平先生が浅子さんを訪ねます。浅子さんが、自らの人生を顧みて「全く九転十起であった」と話すと、山室先生はその意味の言葉が聖書にあると言い、「正しい者は七たび倒れても、また起き上がるからだ」と書かれている聖書の箇所を開き、お祈りをしてくださったそうです。山室先生の目に浅子さんの最期の姿は「全く神に任せている」ように見えたとある本に書かれていましたが、沢山の事業を興し、転んだり起き上がったりの浅子さんの人生、でも最後は神様にすべてを任せるという一大事業をされたということなのでしょう。 5月に入りましたが、春は生活の変化の大きな季節です。思い描いていたように上手く対応できず、四苦八苦されている方もいらっしゃるでしょうか。毎日やることが一杯で、ほぼ余裕がありませんという方も多いでしょう。早くもつまずき倒れている方もあるでしょうか。でも大丈夫!転んだ回数より一回だけ起き上がる回数が多ければ、そこに新しい世界が広がるでしょう。コリントの信徒への手紙二4章9節、リビングバイブルで「(私は)打ち倒されても、また立ち上がって、前進を続けます。」 今週も大切なことを大切に。