土の器

宮本牧師のブログ

御言葉を遣わして

王の役人の信仰は、しるしと不思議な業を見ないと信じられない信仰から、イエスの言葉を聞いて見ないでも信じる信仰へと、信仰の成長を遂げていきます。すると何が起こったでしょうか。彼は帰り道、息子の回復を告げる僕と出会うのです。彼が息子の病状が良くなった時刻を尋ねると、イエスが「あなたの息子は生きる」と言われたのと同じ時間でした。そうして、彼もその家族もこぞってイエスを信じたのです。これが、イエスガリラヤに来てなされた二回目のしるしとなりました。 この物語は、イエスの言葉に対する信仰を教えていると共に、イエスの言葉の権威と力を教えています。イエスの言葉が、遠く離れている場所にいる病人を瞬間的に癒したのです。詩編107編20節に「主は御言葉を遣わして彼らを癒し、破滅から彼らを救い出された」とある通りです。 大槻筆子先生が聖イエス会の歴史を綴った「エルサレムをめざして」の下巻に、「奇跡の人・楊月春さん」という記事があります。1960年1月3日の礼拝後、嵯峨野教会で一人の重症患者のための祈りがなされました。「この人こそ、聖イエス会にとって忘れられない方、楊月春さんその人でございます」と書かれ、少し長い記事が続きます。月春さんは台湾の方ですが、心臓上下腔、大静脈狭窄症という前例のない難病に苦しんでいました。九州の病院に入院していた月春さんのために、京都におられた大槻先生が時間を合わせて祈られると、その難病が癒されたという奇跡の記事です。元気になれた月春さんは、1977年から3年続けて、聖イエス会の教会を巡り、すばらしい証しと癒しの集会を持ってくださったことが、あかしびとのバックナンバーに載っています。 時間空間を越えて働く神の言葉は生きていて力があります。 SWはいかがお過ごしでしょうか。今週も大切なことを大切に。