土の器

宮本牧師のブログ

シナイ山で

過越の祭の直後、エジプトを脱出し、紅海を渡った後、約束の国への長い荒野の旅が始まります。(モーセに率いられ、意気揚々とエジプトを出たイスラエルの民でしたが、実際は不信仰と不従順のゆえに40年もの間、荒野をさ迷うように旅をすることになりました。)その旅を、主は昼は雲の柱、夜は火の柱となって先導され、民は毎朝、天から降ってくるマナを食べました。渇くときには岩からほとばしり出る水を飲んだこともあります。(その一つ一つがメシアの救いを象徴しています。) 民はエジプトを出て3ヶ月目にシナイ山に着きました。モーセはそこで律法と十戒の言葉が刻まれた石の板を受け取ります。出エジプト記の19章以下にそのことが記されていますが、特に25章から幕屋と祭司職に関する記事が記されていて、それらの一つ一つもやがて来たるべきメシアを指し示すものであって興味深いところです。そして、32章にはモーセが石の板を受け取り下山してきたときのことが記されています。モーセは、モーセの下山を待ちきれず、金の子牛を作って騒いでいる民の声を聞きました。彼らは金の子牛が自分たちをエジプトから導き出したと言って礼拝していたのです。