土の器

宮本牧師のブログ

封印

エスが埋葬された後、マタイ福音書によればローマ総督ピラトがユダヤの宗教指導者たちの要請を受けて2つのことをしています。まず、番兵をおいて墓を警備させました。ローマ法によれば、もし警備中に不祥事が起これば番兵たちは死を免れません。さらに、ピラトはこの墓に封印をしました。イエスが納められたアリマタヤのヨセフの所有の墓は石灰岩の岩盤に穴を掘った横穴式墓地で、入口の前に掘った溝に丸形の墓石を転がして入口をふさぐ構造になっていました。ローマ兵たちは、岩盤と墓石に鉄製のフックを打ち込み、そこにロープを張り、交差しているところに粘土を貼りつけて、ローマの印を押して封印しました。この封印を破らない限り、墓石を動かすことは絶対にできません。ローマ法によれば、封印破りも死罪でした。イエスの復活は、このような状況下で起こったのです。ピラトは、宗教指導者たちの要請に応じるかたちで、厳重な警備を整えたのですが、もし彼がイエスの言葉を信じていたとすれば、彼はこう考えていたかも知れません。「できるだけの手は打ちましょう。しかし、だれもイエスの言葉と復活の力を封じることはできないでしょう。イエスはよみがえるのです」と。 明日はイースター礼拝です。ご来会をお待ちしております。朝10時30分スタート。