土の器

宮本牧師のブログ

ホタテ貝

今回のヨセフ会のミニ修養会はゲストの松本さんの証を中心に三つのセクションで進められました。 土曜の夜、スペインのサンティアゴ巡礼の証から?「霊的なものを求めて」、日曜の朝、礼拝では「ふりかえれば愛」と題された救いの証から?「救いの恵みの再確認」、そして日曜の午後は、結婚以来42年も続いているという家庭礼拝の恵みの証から?「祈りと宣教」について、それぞれ分かち合いました。人数は多くありませんが、30代から70代まで、幅広い年齢層の親父たちがお互いをリスペクトしながら、語り合う姿がとてもステキでした。 修養会の感想文を読むと、共通した感想に、松本さんの三つの証だけではなく、そこから滲み出てくる人柄や声の調子、落ち着いた立ち振る舞いに感銘を受けたというものがありました。それだけに、かつては悪に染まり、「お前さえいなければ」と言われ、自分の存在の意味を失っていた過去と、キリストにあって再生された今の姿とのちがいがクリアーで説得力があったのだと思います。 さて、世界遺産にも登録され、聖ヤコブが眠ると言われるサンティアゴは、エルサレム、ローマと並ぶ巡礼地ですが、巡礼者たちホタテ貝(フランス語では「聖ヤコブの貝」)を目印として身につけるそうです。なぜホタテ貝かと言うことには諸説があるようですが、松本さんは再生のシンボルだと説明してくださいました。あのボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」にも描かれているホタテ貝には再生と豊穣という意味があると言われています。巡礼はその場所に古い自分を葬りに行き、目的地に着いた時に再生するという意味では、ホタテ貝は確かに象徴的な巡礼グッズと言えるかも知れません。 松本さんのサンティアゴ礼記がこちらのサイトにアップされていましたので紹介させていただきます。 サンティアゴ礼記