土の器

宮本牧師のブログ

直線的

今日は三重県志摩市にあるテベリヤ教会での新年初週礼拝です。片道約3時間の道のりを、月に数回、通わせていただいています。10名足らずの小さな集まりですが、素朴な信仰からあふれる温かい礼拝がささげられています。開拓の教会のためにお祈りいただけると感謝です。写真は、テベリヤ教会の祭壇のステンドグラス(ロクレール)で「言」という漢字からデザインされています。 今年、聖イエス会の教会では、ヨハネによる福音書の1章1節、「言は神なり」との御名をあがめています。これはイエスに愛された弟子であるヨハネが体験した御名であり、彼の神学です。彼はキリストを神の言(ギリシャ語で「ロゴス」)と呼びます。彼はその栄光を見ました。ヨハネは晩年、愛する弟子たちに残した短い手紙にも、神の言について記しています。彼はその手紙を、ひと言のあいさつもないままに、思いのすべてを伝えるような一文で始めます。「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について」と。あまりにも唐突な感じがするかもしれませが、どうしても伝えたいものがあるというヨハネの熱い思いが、何の迷いもない直線的なメッセージが、この一文に凝縮されているのです。 ロゴスとの出会い、その交わりは、やがて雷の子とあだ名されるほどの激情の人物だったヨハネを、歴史上最もキリストに似たとさえ言われる愛の人に変えてしまいました。この一年、私たちも、ヨハネのように親しく、ロゴスの栄光を見させていただきたいと願っています。御名を崇めましょう。 今日1月5日は聖イエス会の創立記念日。3年後の2016年に、聖イエス会も創立70周年を迎えますが、その年を目指して、「チャレンジ!祈りと宣教」とのスローガンが掲げられ、新たな祈りと宣教がスタートしています。私たちの祈りと宣教が大いに祝されますように。