土の器

宮本牧師のブログ

ヨナのしるし

ファリサイ派サドカイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを見せてほしいと願ってきました。イエスは彼らの挑発にはのらず、ちょっと皮肉を込めて、あなたがたは空模様で天気を見分けることができるのに、どうして「時代のしるし」を見分けられないのか、よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられないと語られました。 預言者ヨナのストーリーをご存知ですか? 神はヨナに来たるべき裁きの日のメッセージを託し、彼を当時の世界の中心であったアッシリア帝国の首都ニネベに遣わそうとされました。ところが、彼はそれを拒み、ニネベとは正反対のタルシシ行きの舟に乗り込んだのです。ところが、ヨナが乗った舟は嵐に襲われます。彼の逃走劇はすぐに終わり、海に投げ込まれたヨナは、大きな魚に飲み込まれ、三日三晩その腹の中にいました。やがて、魚から吐き出されたヨナはニネベの町に立ち、神からのメッセージを語ります。するとどうでしょう。到底神を信じるとは思えなかったニネベの町の人たちが、王から庶民に至るまで粗布を身にまとって、自らの罪を悔い改め、神を信じたのです。ヨナの宣教によるニネベの町のリバイバルです。 ヨナは一つの奇跡も行っていませんが、大魚に呑み込まれることによって、キリストの死と復活のシンボルとなりました。これがヨナのしるしということです。神の時を見分けるために、神が私たち与えてくださった最も確かで決定的なしるし、それはイエス・キリストの十字架と復活です。イエス・キリストご自身です。 あなたも天からのしるしを求めていますか? それなら、あのしるしでも、このしるしでもなく、天からの唯一のしるしであるイエス・キリストを求めるべきです。