土の器

宮本牧師のブログ

ゲッセマネの園へ

最後の晩餐の席を立ったイエスと弟子たちは、大広間からほど近いゲッセマネの園に移動します。エルサレムの神殿の東側を南北に走るケデロンの谷、この谷を渡ったところからオリーブ山に入りますが、その山麓の一角にゲッセマネと呼ばれる園がありました。オリーブの木が群生している園で、オリーブの実から油を絞る圧搾所があったので、ゲッセマネ(油絞り)という名が付けられたようです。イエスエルサレムを訪れる度に、この園に足繁く通いました。ひとり静かに祈るためです。中央付近に巨大な岩あり、そこでイエスは祈っていました。現在はそこに万国民の教会が建てられて、祭壇の前の部分に、その巨大な岩がむき出しになっています。 ところでヨハネ福音書によると、ゲッセマネの園に移動する道すがら、イエスは「御心の至聖所」と呼ばれる最後のメッセージを弟子たちに語っています。今まで聞いたこともない神秘に溢れた驚くべき神の御心が語り明かされる場面です。すでに夜は更け、弟子たちは眠気を催しているような状態で、イエスの言葉も上の空であったかもしれません。でもイエスは語り続けました。地上で残された時間はあとわずか、語れる限りのことを語っておきたいとの思いからです。最後に、イエスはまるで大祭司のように、弟子たちと、この後、イエスを信じる人々のために(私たちのためにも)とりなし祈り、ついにゲッセマネの園へと入って行かれました。 今日から2月ですね。もうしばらく寒い日が続くかと思いますが、春を待ち望みつつ過ごしたいです。祝福を祈ります。God bless you!