土の器

宮本牧師のブログ

波乱万丈

アブラハムの生涯は175年であった。アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。息子イサクとイシュマエルは、マクペラの洞穴に彼を葬った。その洞穴はマムレの前の、ヘト人ツォハルの子エフロンの畑の中にあったが、その畑は、アブラハムがヘトの人々から買い取ったものである。そこに、アブラハムは妻サラと共に葬られた。---創世記25の7〜10 神の声を聞いてハランを旅立ってちょうど百年、アブラハムの波乱万丈の生涯はここに幕を閉じる。彼は神が約束された地をまだ手に入れていなかった。彼に与えられたのは自分と妻のための墓地だけであった。 ヘブライ人への手紙には、彼の信仰の有様が次のように描写されている。 アブラハムは「信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。このように言う人たちは、自分が故郷を探し求めていることを明らかに表しているのです。もし出て来た土地のことを思っていたのなら、戻るのに良い機会もあったかもしれません。ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです」(ヘブライ11の13〜16)と。 今日の写真は、礼拝で「主よ終わりまで」を熱唱するヨセフ会のメンバーです。