安息
不眠症から始まった話をもう少し続けます。
もしかしたら、だからこそ、神は十戒のなかで、安息を重要なものとしてあげておられるのかもしれない。石版に刻まれた十の戒めのなかで、もっとも板のスペースを占めているのはどれでしょう。殺人か姦淫か盗みじゃないかと、あなたは思うかもしれないね。確かにどれも多くの言葉を費やす価値はある。だけど興味深いことに、これらの戒めはごく簡潔に述べられている。神は姦淫を戒められるのに、たった九文字しか使われなかった。殺しと盗みにはわすか八文字しか必要としなかった。けれども安息については、一文ではとても足りなかった。
(聖書をお持ちの方は、出エジプト記20章を開いて確認してください。)
それでもぼくたちは口答えする。「でも・・・でも・・・誰が店番をするんです?」「ぼくの成績はどうなるんですか」「私には売り上げのノルマがあるのに」ぼくたちは次から次へと理由を言いつのる。
でも神ははっきりとこう言われ、ぼくらを黙らせた。「主が六日のうちに、天と地と海、またそれらのなかにいるすべてのものを造り、七日目に休まれた。」神のメッセージは実に明瞭だ。「わたしが休んでも世界は崩壊しなかったのだから、あなたが休んでも世界は変わらないよ。」
----Max Lucado "Traveling Light"